ETUDE

さよならする夜の東側

脱ステロイドのリバウンドって一体

私の地域も春めいてきて、日もすっかりのびて。友人宅でお茶をしていて、気づくと18時近くになってるほどには明るい。

 

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さて。同じアトピーである大学の友人が脱ステロイドをしたと聞いて、何の調べもなしに友人と同じ皮膚科にかかり脱ステロイドを始めたのが、忘れもしない2012年11月。

 

幼少期からアトピー体質ではあったけど、社会人になってからかゆみのレベルが増して、年1・2回くらい季節の変わり目にかゆくなって、皮膚科でステロイドを出してもらう日々。かゆみがなくなったら、ステロイド塗らない、というか忘れる。かゆみが酷かったら強いステロイドを出されたりして。その時のかゆみの程度は忘れたけど、1度、ステロイドの飲み薬も飲んだ記憶がある。飲み薬はやめとくべきだったなぁと本当に思う。

 

という日々が続いていて、なんかこれって根本解決じゃなくね?と思うようになった。そんなときに友人が脱ステロイドをしていると教えてもらい、友人が通ってた脱ステロイドを推奨している皮膚科に、結構すぐ受診しに行った記憶。

 

それからの最初の2ヶ月は本当に本当に、大変だった...脱ステ開始の翌月、12月は1ヶ月間仕事を休み実家に帰ったほどに。まあだいたいの辛いことは、喉元過ぎれば熱さ忘れる性格につき、そこまで詳しくは覚えてないのだけれど、脱ステ経験者のブログなどを読めば書いてあるようなことは、軒並み自分の身にも起きましたね。ただ、ステロイド使用期間や頻度が短いため、よくブログで見かけるような方々よりはリバウンド症状は激しくなかったなぁと思っている。それなりには酷かったけど。

 

リバウンド症状について覚えてる限りで箇条書きにしてみる。

・足の甲が腫れて歩きづらくなる

・体温調節機能がおかしくなり、寒い寒いと言ってた(風邪の寒気に近い)

ステロイドを塗ったことがある箇所を中心に体液が出まくる

・体液が固まってかさぶたっぽくなり、剥がれて、白い角質がぽろぽろ落ちる(落屑)

・朝起きたときの布団に角質いっぱい...毎日掃除機で吸い取る

・寝ると副交感神経になるので、かゆみが襲ってきてなかなか寝付けない

・でもなるべく掻いてはいけないので、耐える日々

・ありがたいことに顔だけは何も起きず(顔にステは塗ったことなかったし)

 

もっとあったような気がするけど、なんせ覚えてない...Twitterとかに書いてたかな...下調べもせず脱ステというレールに乗ってしまったため、後手後手でネットで「脱ステ リバウンド」で検索して情報を集める日々だったなぁ。怪しい高額な治療法はスルーして、なるべくお金のかからない方法で、でもちゃんと効果あるやつないかな、とか、そもそもこれいつかちゃんと治るんですよね!?みたいな不安を解消するために調べていたのかも。

 

脱ステは、脱保湿も併せて提唱されているけど、受診した皮膚科は脱保湿までは強く薦めてなくて、液状の保湿剤を出してくれるので塗ってた。あとリバウンドの特にひどい箇所には亜鉛華軟膏を。ただこれ、ほんっとうに面倒くさいから、本当にひどいところにしかやらなかったです...リバウンドで体液でてるとこ全てにやったらもっと治りも早かったのかもしれないのだけどね...亜鉛華軟膏が服につくと取れなかったり、肌から落とすときはオイルを使って落としてあげないといけないしさ...面倒くさいの極み。実家療養中はもうどうなってもいい服を着ていましたけどもね。

 

とりあえず1ヶ月だけ自宅療養して、年明けから無理やり仕事復帰をしたわけだけど、その後もだらだらやっていたこともあり、1年くらい落屑は続きました。脱ステ後1年経って年末に実家に帰ったときに、母に全然治ってない入院してちゃんと治してくればと言われて、脱ステ治療で有名な大阪の阪南中央病院の佐藤先生の元へ行ってみたのが2013年1月。

 

佐藤先生の元へ行く前に、佐藤先生の提唱する脱ステ・脱保湿を実施してみた。それまでの1年、保湿は行ってきていたので、ついに脱保湿もやってみることに。初めの3日くらいは、体液が固まってできたかさぶたのような箇所が、カッターで切れ目をいれられたような切り傷のような痛みで辛かったけど、それからぽろぽろかさぶたが剥がれだして、剥がれた箇所の皮膚が、皮膚らしくなっていた。体液がでない。なんなら、これ、大阪いく必要ないかも?と、自分でも快方に向かってるのでは?と思うほどにはなっていた。けどまあせっかくなので、大阪へ飛んでみた。

 

待合室にいるとき、周囲の患者さんをみて、この人たちもみんな脱ステしてるような人々なのかなーと思ったりしながら。待合室には脱ステ闘病記みたいな手書きの本もあって読んで待つ。

 

いざ佐藤先生の元へ。もうじきに良くなるよ、入院の必要はないよ、との言葉をいただき、思わず泣いてしまう。病気って、いつ治るのか先の見えない不安がとても大きくて、その道のひとに大丈夫だよ治るよと言ってもらえると、とっても安心するんですよね。どれだけネットでブログを読んだり、情報を漁ったりしても、その道の詳しい人に直接治るよと言ってもらえることの安心感たるや。大阪まで行ったの無駄じゃなかったな、と。この言葉をもらうために行ったのではないかというほどに。

 

その後、1ヶ月後くらいにもう一度だけ経過観察的な名目で大阪へ飛んだけど、その時には相当良くなっていたような気がする。曖昧。

 

あれ?2度目のリバウンドについて書くつもりだったのに、脱ステ開始時のことを思い出しつつ、つらつら書いてたらいい感じの長さになってしまったので、今日はこの辺で終わりにしましょうかね。